スピーキングは0.2%(2019年度大学入試)

文科省の調べによると、2019年度に実施された大学の一般入試の英語では、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)のうち、リーディング(読む)を課す方式は92.6%にのぼるのに対し、スピーキング(話す)はわずかに0.2%にすぎなかった。

また、英語の民間試験(英検、TEAPやTOEICなど)を利用していたのは2割だった。

参考:(文部科学省WEBサイト)

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/103/siryo/1417595_00022.htm



2021年1月から始める大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)での英語の試験で記述問題の導入が見送られたように、まだしばらくはリーディング中心の試験が続きそうです。しかし、英語の民間検定は私立大学を中心に、今後利用可能大学が増えていくものと思われます。今の中学生や小学生はヒアリングやスピーキングを鍛えておいて損はないでしょう。

2022年度から静清高校が共学校へ

焼津高校に続き、静清高校も共学校となります。こちらは現在男子校ですが、2022年度より女子生徒の受け入れを開始します。

同時に、女子野球部も発足するようです。

同校の男子野球部は甲子園出場をすでに果たしている競合校ですが、女子野球部は県内にはまだ少なく、東海大静岡翔洋高校しかありません。これによって人材の県外流出が防げると(静岡県にとっては)よいのですが・・・

静清高校が共学となることで、県内の男子校は聖光学院のみとなります。

2021年度より焼津高校が共学校へ

焼津高校が2021年度より男子生徒の受け入れを一部のコースで開始します。

↓焼津高校HPに掲載されているおしらせ
http://www.tokai.or.jp/yaizu-h/kyougakuka.pdf

現在は総合学科の中に4つの系列(コース)がありますが、その中の「「進学特修系列」を「みらい探求系列」として男子生徒を受け入れるとのことです。

この結果、21年度以降、志太地区の女子校は藤枝順心のみとなります。

県内に広げても、不二清心女学院、静岡英和女学院、静岡女子、静岡雙葉、常葉大附属常葉、藤枝順心、静岡県西遠女子学園のみとなります。

 

 

大学無償化に関する法案が衆議院通過

低所得者世帯の学生に対し、大学などの授業料減免や給付型奨学金を拡充する「大学等における修学の支援に関する法律案」が4月11日に衆議院で可決し、参議院に送付されました。順調にいけば、2020年4月入学者を対象に施行されます。

授業料および入学金の減免制度は、支援対象となる学生に対して、大学などが授業料と入学金を減免する制度です。

支援対象となる学生は、住民税非課税世帯(年収270万円未満)およびそれに準ずる世帯の学生です。修学支援のため、「授業料および入学金の減免制度の創設」と「学資支給(給付型奨学金の支給)の拡充」を合わせて措置することになります。

ちなみに、”住民税非課税世帯に準じる低所得世帯”についても段階的な支援が実施されますが、年収300万円未満の世帯は(非課税世帯の)3分の2、年収300万円から年収380万円未満の世帯は3分の1が支援されます。

静岡県が私立高への授業料減免拡大

静岡県は2019年度から県内の私立高校への授業料減免となる世帯の拡大を行います。

従来は年間の世帯収入が350万円未満の世帯が対象でしたが、19年度より590万円未満まで拡大されます。
あらたに対象となる、350万円以上から590万円未満の世帯に対しては、月額6,000円を上限に授業料を減免することになります。

この新たに対象となる私立高生は、県内私立高生全体のおよそ23%にあたる約7300人が該当します。

従来対象となっていた、約6700人(約21%)とあわせ、私立高生全体の約44%が授業料減免対象となります。

国の補助制度は2020年度からスタートする見込みなので、静岡県は1年先駆けて減免制度をスタートさせることになります。

 

ちなみに、県内全日制私立高校41校の平均年間授業料は408,000円とのことです。

2040年に向けた高等教育のグランドデザイン

先日(11/26)、中央教育審議会から『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』が発表されました。

その詳細は下記のリンクからチェックしていただくとして、気になった点をいくつか。

文科省HP

 

●大学をはじめとする高等教育機関は就職予備校なのか?
⇒「産業界との連携」、「社会が要請する人材を育てる」といったことが書かれていますが、大学は就職のために学ぶ場所なのでしょうか?

●教育・研究コストの可視化
⇒今年のノーベル賞受賞者の本庶先生もおっしゃるように、基礎研究は成果が短期的スパンでは見えづらい分野です。日本は国土も狭く、資源も持たない国なので、ヒトやソフトで勝負すべきであると考えます。人類に貢献するとは思えない研究者の趣味の研究に科研費を投下するのは如何なものかと思いますが、成果がすぐには見えない分野にもお金を使わなければ、今の子どもたちが研究者になるころに、日本国内に存分に研究する環境がないということになっているかもしれません。

静岡県の労福協が奨学金に関する電話相談を実施

静岡県労働者福祉協議会(労福教)が奨学金に関する電話相談を下記の日程で行うとのことです。

電話対応は法律専門家(司法書士)と相談員が応じるそうです。

  • 11/27(火) 055-922-3715(東部)
  • 11/28(水) 054-273-3715(中部)
  • 11/29(木) 053-461-3715(西部)

時間はいずれも9:00~17:00

電話がかかる先はいずれもライフサポートセンターしずおかで、それぞれ東中西部事務所です。

奨学金に関することなら誰でも利用OKです。

【読書メモ】子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」(石田勝紀)

20歳で起業し学習塾を創業し、いままで3500人以上を指導してきた石田勝紀さんの著書『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』を読みました。

5つの原則とは次のもの。

1.自分とまったく同じ価値観の人はいない

2.強制されたことは、やらない。やったとしても、形だけになる

3.人間には最低3つの長所がある

4.親は市長が止まっているが、子どもは成長している

5.まず、「諭す」。「叱る」「怒る」は非常時のみ

このうち、1,3で気になった点を以下に紹介します。

 

第1原則 自分とまたく同じ価値観の人はいない

人間は、成長の過程において、ある一定の枠にはまっていきます。考え方、行動パターン、表情や感情の持ち方に至るまで、自分の親や兄弟、さらには友人たち、住んでいる環境から自分というものがつくられていきます。

なかでも、最も影響を強く受けるのが家庭であることは言うまでもありません。

子どもが親の影響を強く受けるというのは、もっともなことでしょう。

しかし、自分の価値観を我が子に押し付けてしまう親は多いようです。
本書では、子どもにとって何が「快」であるかにフォーカスし、子どもに「自分で決定させること」を訴えています。

そのための手法として、オープンクエスチョン(yes・noで答えられない質問)を使って、子ども自身が考えるような状況にしたり、あるいは場合によっては放っておく(干渉しない)ことも勧めています。

子どもはストレスから解放されると、その子本来の良さが前面に出てくるようです。

 

第3原則 人間には最低3つの長所がある

この「最低3つ」という部分が重要です。そうなのです、探せば必ず3つは出てきます。これを伸ばすと、人間は「化ける」のです。

なのに、日々目に見える部分、得てして欠点にとらわれてしまって、長所を見ていないというのは、とてももったいないことです。

本書では長所を伸ばす前の3つの事例を紹介していますが、そのうち2つをとりあげます。

●子どもが勉強をしない。しかし絵を描くことは好きでしょっちゅう好きなキャラクターを描いている。

⇒実は、目に見えるこの現象が発生する原因は長期間に渡って作られてきた習慣。

この問題を解決するには3つのステップが必要と書かれています。

STEP1 根本原因は何かを考える→ただし、解明できなくてよい

STEP2 親は「何をすべきでないか」を考える→やるべきことの前にやるべきではないことを考える

STEP3 親は「何をすべきか」を考える→最後に、やるべきこを考える

 

●子どもがゲームばかりやって日常生活に支障をきたしている。とりあげるとキレる。

本書ではゲームでトラブルにならない家庭の特徴を紹介しています。その特徴とは、

ゲームについてのルールがあり、そのルールが守られないときのペナルティがある。そして、そのペナルティを必ず実行している

という家庭です。

話を事例に戻すと、解決案を2案提示しています。

1.なぜ今の状況が問題なのか、冷静に話して、ルールとペナルティを子どもにつくらせる

2.徹底してゲームをやらせる

個人的には2がよいと思いました。

 

この本の著者は一貫して子ども本人の考えを尊重し、本人に解決策を考えさせ、納得の上でその解決策に取り組むよう提言しています。

 

(私の意見)

子育てに関する書籍は多くあります。(このブログでも紹介していきます)

多くの書籍があるのですが、基本的に私は一つのフィルタで読む本をふるいにかけています。そのフィルタは、「予備校や塾の講師など、多くの子どもと接した経験をもつ著者のもの」です。

自分の子どもを3人とも東大にやったとか、塾に通わせずに英語ペラペラにしたとかいう事例はありますが、それはその家庭環境でしかなしえない、つまりは再現性が低いメソッドである可能性が高いからです。

たしかに親が海外在住経験があるバイリンガルなら塾に生かせないでも英語を学ばせることはできるでしょう。裕福な家庭で教育関連費用をじゃぶじゃぶ使えれば東大にも京大にも行ける可能性は高まるでしょう。

しかし、そうではなく、(塾に通わせることができる家庭の子どもという偏りはあるにせよ)異なる家庭環境で育った多くの子どもたちに接する中から導き出された指導方法・メソッドは再現性が高いと私は考えます。

そのような理由から、予備校や塾講師などの書いた書籍を中心に読んでいます。

2019年度入学定員を発表(公立高校)

静岡県内の公立高校の2019年4月入学者の定員発表されました。
県全体では13学級、515人の減員となりました。

学級数が減った高校(全日制)は、松崎、伊東、吉原、富士宮東、静岡東、静岡西、清流館、島田工業、浜松湖東、浜松湖南、浜松工業、浜松商業の12校。1学級40人の減で、金谷高校は1学級35人の減。

この結果、入学定員が300名を超える高校は、静岡(320)、袋井(320)、浜松北(360)、浜松南(320)、浜名(360)、浜北西(320)の6校だけとなりました。

ただ、少し前のデータですが、15歳人口は前年に比べて約780名の減なので、それを考えると妥当な減員数と思います。

2019年度入学定員を発表(私立高校)

静岡県内の私立高校の2019年4月入学者の定員発表されました。
県全体では30人の増員となりました。

学校別では、藤枝明誠が25人増、オイスカが30人増、藤枝順心は25人減でトータル30名増です。

子どもの数が減っている状況下で定員を増やす私立高校はきっと募集が順調なのでしょう。

ちなみに、いま県内には44校の私立高校があります。(広域通信制高校の県内キャンパスは除く)