中学校

2024年(令和6年)度 静岡県公立高校入試

静岡県教育委員会より2024年(令和6年)度の公立高校入試の要項が発表されました。

学力検査は例年と変わらず各教科50点満点で、5教科合計250点満点です。試験日は学力検査が3月5日(火)、面接、実技が3月6日(水)です。

今年も複数の高校で定員の削減が行われます。

裁量枠についても発表されています。詳しくは静岡県のWEBサイトをチェックしてください。

 

 ○静岡県:令和6年度公立高等学校入学者選抜関係発表資料

 

静岡市が部活動のガイドラインを策定

少し古いニュースですが、静岡市が部活に関するガイドラインを策定しました。

主なポイントは次の二つです。

  • 活動時間を月平均45時間程度とする
  • 外部顧問にライセンスを与える

 

以前から言われ続けている事ですが、中学校の部活動は、教員多忙化の一因となっています。この適正化を図ると共に、体罰や暴言の禁止、安全管理の徹底などの指導のあり方も記しました。

 

外部顧問のライセンスは、誰にでも与えられるわけではなく、研修と選考を受ける必要があります。

具体的には、校長推薦か、指導員の実績が3年以上ある人が対象で、60分一コマの座学講習を7コマ受ける他、1ヶ月の実技言及、面接を受ける必要があります。

すでに3人が取得済みで、2人が研修中とのことです。

 

 

中学校の先生は、自身が未経験の運動部の顧問になると大変です(経験のあるスポーツでも決して楽ではありませんが)。生徒にしても、確かな技術と知識をもった指導者に指導される方がよいのではないでしょうか。

サッカーなどは最近はクラブチームで活動するケースも多いので、うまく共存できると良いと思います。

2018年度 高校入試募集計画

2018年4月入学者対象の入試(2018年度・平成30年度入試)の募集計画が発表されました。

中学3年生の学年の県内人口は、昨年よりも800名近く減少していますが、公立高校の定員現数は280名に留まりました。

今年に限った話ではありませんが、人口減少のスピードに比べ、公立高校の定員減のスピードは遅いので、20年、10年前に比べると公立高校へは入りやすくなっています。

一昨年の浜松湖北の誕生で、学校併合はひと段落した印象で、これからしばらくはクラス減で対応していくのではないでしょうか。

しかし、それではいずれ人口減に追いつかなくなる見込みなので、いずれ学校の併合が行われるのではないかと思います。
その時に候補となるのは、おそらく倍率が低い高校ではないかと思います。

静岡市内で言えば、静岡西が定員ギリギリといった募集状況ですので、例えば静岡商業と合併して、静岡商業に普通科ができるなどあるかもしれません。(あくまで個人的な予測です)
さらには、地理的に近い県立の静岡東と静岡市立の合併もあるかもしれません。
※単純な距離では、静岡高校と静岡城北が一番近いのですが、共に伝統校で、静岡県職員、静岡市職員にも多くの卒業生を送り込んでいますすので、おそらく今のまま残るでしょう。

首都圏以外の地域では公立校上位ですので、このままのペースだと、数年後には生徒が集まらず、廃校(募集停止)となる高校が出てくるかもしれません。

 

教員の再任用

10月5日の読売新聞に教員の再任用に関する記事が出ていました。

学校では、60歳で正規教員を定年退職した後、65歳までの間に再雇用される<再任用>の制度があります。

再任用であるからなのか、任期は1年で、給料も安く抑えられています。
したがって、学校にとっては使い勝手が良い教員ということになります。人選を間違えなければ、担任に加え、進路指導や生活指導もお願いできますし、長年の経験で保護者対応もこなせるでしょう。新卒の常勤講師を雇うよりもリスクは低くなります。

雇われる側にとっても、経験を活かすことができますし、長年学校現場で働いてきて、今更他の業界で働くのも難しいところがあるでしょう。

記事では、この再任用制度に頼っていては、将来を担う人材の育成や年齢のバランスを危惧しています。

20年、30年前に比べ、教員は社会的地位が下がっていると思いますし、ネット(SNS)の発達や保護者の権利意識の変化などでやりづらくなった面も多いと思います。

私は古いタイプの考え方なのか、「自分の子どもが悪いことをしたら、殴ってもらって結構」と思っていますが、ほかの子どもや同僚の先生の前ではそういう行為はご法度なのでしょう。

こんな状況下で教員を目指すのはどんな人なのだろうかと思ってしまいますが、それでも静岡大学教育学部はもちろん、常葉大学の教育学部も定員を満たしているのを見ると、一定数の志をもった人が存在するのだと思います。
この志をもった人が<折れない>ように育ってもらいたいと願っています。

【読書メモ】2時間の学習効果が消える やってはいけない脳の習慣

ニンテンドーDSの「脳トレ」シリーズの監修でもその名が知られている川島隆太氏が監修した、『やってはいけない脳の習慣』を読みました。


東北大学加齢医学研究所の助教である横田氏が執筆し、同研究所の教授である川島隆太氏が監修となっています。

いくつか論点はあるのですが、子育て世代が気にすべき点は以下の二つです。

  1. ゲームもスマホ(特にLINE)も勉強に悪影響
  2. 朝食は食べるべし、それも米やパンだけでなくおかずもつけたい。

特に1は衝撃を受けました。LINEの悪影響はかなり強力で、勉強をしようがしまいが関係なく、成績が下降します。
つまりは、スマホをいじっている時間が長くなって、勉強時間がなくなり、その結果成績が下がるのではなく、仮に勉強時間を確保したとしても成績は下がるということです。
「脳トレ」シリーズも子どもは手を出さないほうがよさそうです。

受験モードに入る受験生が「スマホ断ち」をするのも納得です。
(しかし、LINEをやめても悪影響は残るようです)

 

目次は以下の通り。

はじめに

第1章 学習効果を打ち消す「スマホ脳」の衝撃
―「スマホ・ラインのしすぎで勉強しないから成績が下がる」のウソ

スマホ使用が子どもの認知機能に与える影響の調査結果
家で2時間以上勉強しても、ほとんど勉強しない子と同じ成績になってしまう!
なぜ、2時間の学習効果は消えた?
学力を下げない使用時間の目安とは
たとえ使うのをやめても学力は上がらない!?
なぜ、とくに通信アプリは脳に悪いのか
学校現場でのスマホ対策
小野市の取り組み
宮城県・仙台市の取り組み
スマホの功罪

第2章 MRIで解明! 脳が変形してしまう危険な習慣
―ゲーム、テレビの時間と脳の成長の遅れは比例する!?

ゲームは本当に子どもに悪影響なのか
脳画像を解析! 長時間プレイする習慣で、脳の発達が遅れてしまう
なぜ、テレビを見る時間が長いほど言語知能が低下するのか
上手なメディアとの付き合い方を考える

第3章 脳のやる気スイッチ「線条体」を活動させる方法
―”やらされ感”が学力にマイナス効果になる理由

やる気スイッチはどこにある?
内的動機付け
外敵動機付け
「勉強する動機」で学力に意外な差が!
笑顔は、脳にとってお金やモノと同じご褒美効果
「自分で選んで決めた」「自分ならできる!」と感じさせる働きかけを

第4章 自己肯定感の高い子ほど学力が高い、のはなぜ?
―脳科学で証明!自己肯定感を高める親の習慣とは

自己肯定感が低い子どもたち
自己肯定感と学力は関係する
「家族との約束を守る」習慣で、自己肯定感アップ

第5章 朝食のおかずが増えるほど、脳はよく成長する!
―食、睡眠、親子のコミュニケーションと脳の働きの相関関係

健全な脳は健全な肉体に宿る
1朝ごはんの習慣と脳の発達の関係
朝食を抜くと成績が下がる!?
朝、パンよりご飯を食べるほうが脳は発達する
「主食だけ」はNG! おかずを増やすほど脳の働きはよくなる
2睡眠の習慣と脳の発達の関係
なぜ、睡眠不足は成績を下げるのか
「寝すぎるとバカになる」ってホント?
睡眠時間が長いほど「海馬」は育つ
「一夜漬けは逆効果」が脳科学的に正しいワケ
3家族のコミュニケーション習慣と脳の発達の関係
お子さんの話、どれだけ聞いていますか?
親子で過ごす時間が長いほど、言語能力と脳神経機能が発達

第6章 習慣は、生まれつきの脳力に勝る!?
―脳科学研究最前線

「本を読む子」ほど脳内ネットワークは伸びる
得意・不得意の脳
情報処理速度や記憶力は、持っている遺伝子によって変わる

おわりに