【読書メモ】2時間の学習効果が消える やってはいけない脳の習慣

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ニンテンドーDSの「脳トレ」シリーズの監修でもその名が知られている川島隆太氏が監修した、『やってはいけない脳の習慣』を読みました。


東北大学加齢医学研究所の助教である横田氏が執筆し、同研究所の教授である川島隆太氏が監修となっています。

いくつか論点はあるのですが、子育て世代が気にすべき点は以下の二つです。

  1. ゲームもスマホ(特にLINE)も勉強に悪影響
  2. 朝食は食べるべし、それも米やパンだけでなくおかずもつけたい。

特に1は衝撃を受けました。LINEの悪影響はかなり強力で、勉強をしようがしまいが関係なく、成績が下降します。
つまりは、スマホをいじっている時間が長くなって、勉強時間がなくなり、その結果成績が下がるのではなく、仮に勉強時間を確保したとしても成績は下がるということです。
「脳トレ」シリーズも子どもは手を出さないほうがよさそうです。

受験モードに入る受験生が「スマホ断ち」をするのも納得です。
(しかし、LINEをやめても悪影響は残るようです)

 

目次は以下の通り。

はじめに

第1章 学習効果を打ち消す「スマホ脳」の衝撃
―「スマホ・ラインのしすぎで勉強しないから成績が下がる」のウソ

スマホ使用が子どもの認知機能に与える影響の調査結果
家で2時間以上勉強しても、ほとんど勉強しない子と同じ成績になってしまう!
なぜ、2時間の学習効果は消えた?
学力を下げない使用時間の目安とは
たとえ使うのをやめても学力は上がらない!?
なぜ、とくに通信アプリは脳に悪いのか
学校現場でのスマホ対策
小野市の取り組み
宮城県・仙台市の取り組み
スマホの功罪

第2章 MRIで解明! 脳が変形してしまう危険な習慣
―ゲーム、テレビの時間と脳の成長の遅れは比例する!?

ゲームは本当に子どもに悪影響なのか
脳画像を解析! 長時間プレイする習慣で、脳の発達が遅れてしまう
なぜ、テレビを見る時間が長いほど言語知能が低下するのか
上手なメディアとの付き合い方を考える

第3章 脳のやる気スイッチ「線条体」を活動させる方法
―”やらされ感”が学力にマイナス効果になる理由

やる気スイッチはどこにある?
内的動機付け
外敵動機付け
「勉強する動機」で学力に意外な差が!
笑顔は、脳にとってお金やモノと同じご褒美効果
「自分で選んで決めた」「自分ならできる!」と感じさせる働きかけを

第4章 自己肯定感の高い子ほど学力が高い、のはなぜ?
―脳科学で証明!自己肯定感を高める親の習慣とは

自己肯定感が低い子どもたち
自己肯定感と学力は関係する
「家族との約束を守る」習慣で、自己肯定感アップ

第5章 朝食のおかずが増えるほど、脳はよく成長する!
―食、睡眠、親子のコミュニケーションと脳の働きの相関関係

健全な脳は健全な肉体に宿る
1朝ごはんの習慣と脳の発達の関係
朝食を抜くと成績が下がる!?
朝、パンよりご飯を食べるほうが脳は発達する
「主食だけ」はNG! おかずを増やすほど脳の働きはよくなる
2睡眠の習慣と脳の発達の関係
なぜ、睡眠不足は成績を下げるのか
「寝すぎるとバカになる」ってホント?
睡眠時間が長いほど「海馬」は育つ
「一夜漬けは逆効果」が脳科学的に正しいワケ
3家族のコミュニケーション習慣と脳の発達の関係
お子さんの話、どれだけ聞いていますか?
親子で過ごす時間が長いほど、言語能力と脳神経機能が発達

第6章 習慣は、生まれつきの脳力に勝る!?
―脳科学研究最前線

「本を読む子」ほど脳内ネットワークは伸びる
得意・不得意の脳
情報処理速度や記憶力は、持っている遺伝子によって変わる

おわりに

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