10月5日の読売新聞に教員の再任用に関する記事が出ていました。

学校では、60歳で正規教員を定年退職した後、65歳までの間に再雇用される<再任用>の制度があります。

再任用であるからなのか、任期は1年で、給料も安く抑えられています。
したがって、学校にとっては使い勝手が良い教員ということになります。人選を間違えなければ、担任に加え、進路指導や生活指導もお願いできますし、長年の経験で保護者対応もこなせるでしょう。新卒の常勤講師を雇うよりもリスクは低くなります。

雇われる側にとっても、経験を活かすことができますし、長年学校現場で働いてきて、今更他の業界で働くのも難しいところがあるでしょう。

記事では、この再任用制度に頼っていては、将来を担う人材の育成や年齢のバランスを危惧しています。

20年、30年前に比べ、教員は社会的地位が下がっていると思いますし、ネット(SNS)の発達や保護者の権利意識の変化などでやりづらくなった面も多いと思います。

私は古いタイプの考え方なのか、「自分の子どもが悪いことをしたら、殴ってもらって結構」と思っていますが、ほかの子どもや同僚の先生の前ではそういう行為はご法度なのでしょう。

こんな状況下で教員を目指すのはどんな人なのだろうかと思ってしまいますが、それでも静岡大学教育学部はもちろん、常葉大学の教育学部も定員を満たしているのを見ると、一定数の志をもった人が存在するのだと思います。
この志をもった人が<折れない>ように育ってもらいたいと願っています。