静岡県が10年後の2028年度を見通して県立高の在り方を示す「魅力ある学校づくり推進計画」(第3次長期計画)の案を策定したことを見落としておりました。11月14日に発表していたようです。
年度 | 対象学年 | 対象校 | 変更後 |
2023 | 現小4 | 伊東、伊東城ケ崎分校、伊東商 | 新構想高校 |
2024 | 現小3 | 金谷、藤枝東(定時制)、島田商(定時制) | 単位制の定時制課程を持つ高校 |
2026 | 現小1 | 横須賀、池新田 | 新構想高校 |
2027 | 現年長 | 沼津城北、沼津西 | 新構想高校 |
少子化の進行に合わせ、公立高校の定員を減らしていくものと思われますが、表中、『新構想高校』とあるのは、合併を意味するようです。
また、藤枝東と島田商の定時制を廃止して、単位制の定時制課程を金谷高校に設ける計画のようです。静岡中央や浜松大平台と同じようなものでしょう。
それぞれの計画に対して個人的に思う事は以下の通りです。
【伊東、伊東城ケ崎分校、伊東商】
伊東と伊東商はその間3km程度しか離れていないので合併は妥当と感じるが、城ケ崎分校までは伊東本校から10km強離れている。JRが走っているとは言え、城ケ崎周辺の生徒は通学が大変になりそう。
【金谷、藤枝東、島田商】
定時制はかつて担っていた勤労学生の受け入れの役割をすでに終えていると感じる。近年は何らかの事情で全日制への通学が困難な生徒が定時制や通信制を選択している状況。したがってこの判断は妥当ではないか。
【横須賀、池新田】
この合併でどちらかの校舎が無くなると、該当校舎の地元の生徒にとっては厳しい。両校間はおよそ15km。鉄道も走っていない。15kmと言えば、道中の信号が少ないとしても自転車で40分以上かかるのではないか。
本当に合併を実施するなら、中間地に新校舎を建設するぐらいのことはする方が良いのでは?例えば、生徒が少なくなり、教室があいてる中学校の校舎と敷地を共同で使うなど。
【沼津城北、沼津西】
沼津近辺の高校数と人口を考えれば妥当な判断ではないか。本当は沼津市立と沼津城北が難易度も近くで合併するにはよいのだろうけど、沼津市立は中高一貫だし、市立だし、現実的には難しい。となると、対象になるのが沼津東、沼津西、沼津城北、沼津工、沼津商だろうけど、学科編成を考えると今回の2校が妥当だろう。
以上のように感じました。
今回は中部と西部大きな動きがありませんが、このまま少子化が勧めばクラス数減だけでは追いつかなくなるでしょう。私立高校で定員割れが常態化している高校もあります。
個人的には(実現性の高低はひとまず置いといて)静岡商と静岡西、静岡東と静岡市立、焼津中央と藤枝西、この辺りは次のターゲットになるのではないかと睨んでいます。